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ベルナシオン / 新タブレットと新パッケージのボックスに注目
2020.12.1
ショコラコーディネーターの市川歩美です。
このコラムでは、2021年に開催される「サロン・デュ・ショコラ(Salon du chocolat)」でしか買えない注目ショコラをはじめ、2021年日本初上陸ショコラや新作ショコラをピックアップ。会期まで連載で、お届けします。
「サロン・デュ・ショコラ」と聞けば、まずはこのブランドを思い浮かべるファンが多いことでしょう。フランス・リヨンの老舗ショコラトリー&パティスリー「ベルナシオン」 です。

1953年創業、現在は、三代目にあたるフィリップ・ベルナシオン氏が、祖父であり創業者のモーリス・ベルナシオン氏から続く店を守っています。
日本の多くのファンが待っているのが、金箔が輝く永遠の定番ショコラ「パレドール」。そして、毎年日本に届く、日本初上陸ショコラです。
今年の初登場アイテムをいち早く、ご紹介します。
タブレット ペピトス ノワール

カカオ分55%のチョコレートにカカオニブをトッピングしたタブレットです。ポイントは、昨年まではカカオニブだけでしたが、今年はグリルしたアーモンドをトッピングしていること。
約1センチの、かなり厚めの自家製タブレットに、カリッとしたナッツの食感、フルーティなカカオニブに香ばしいアーモンドが加わり、深い味わいが生まれています。伝統とともに新しさを感じさせるタブレットです。
タブレット プレジデント レ

ベルナシオンを代表するガトー(ケーキ)、「ガトー・プレズィダン」をイメージしたタブレットです。

上の写真は、私がリヨンの本店を訪れたときに撮影した「ガトー・プレズィダン」です。
花びらのように薄いチョコレートをあしらい、プラリネ入りガナッシュにシェリー漬けチェリーを入れたこのガトーは、モーリス・ベルナシオン氏が1975年に創作して以来の、スペシャリテです。
「ガトー・プレズィダン」に使われているジャンドゥーヤを混ぜ込んだ生クリームたっぷりのガナッシュクリームをミルクチョコレートで包みこみました。本店でしか食べられないあのガトーをイメージさせるタブレットです。
ショコラアソート キューブパラティ

シーズンによって変わるギフトボックスも、ベルナシオンの魅力。私もフランスでお店を訪れるたびに、パッケージデザインを見るのが楽しみです。
トラディショナルなチョコレートがぎっしりと詰まったモダンなボックス。シックなカラーのボックスに手結びされたリボン。手にしたときのときめきは、計り知れません。
中は4粒ずつが3段重ねになっています。「パレドール」をはじめ、ブランドを代表するトラディショナルな「クレオール」(パートダマンドとレーズンのラム酒漬けチョコレート)、今年初上陸の「プレズィダン・レ」「プレズィダン・ノワール」(前出のガトーをボンボンショコラで表現)など、ブランドの今を知るための12粒入り。
ベルナシオンの日本上陸するショコラは他にもさまざま。バラエティ豊かです。リヨンの老舗の最新ショコラに、今年も期待しましょう。
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ショコラコーディネーター
市川歩美
※画像は商談時のものです、実際の出展とは異なる場合がございます。予めご了承ください。
※価格は全て税込みです。