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クリスティーヌ・フェルベール ダヴィド・カピィ / フェルベールの煌めくパッション、カピィの新作フランボワーズ
2020.12.22
<クリスティーヌ・フェルベール>
サロン・デュ・ショコラ(Salon du chocolat)が、伊勢丹新宿店で初開催されたのは2003年。クリスティーヌ・フェルベールは、翌2004年に初出店しています。
そんなフェルベール氏のショコラが、今年も変わらず日本に届く。それだけで、長いサロショファンは幸せを感じるのではないでしょうか。

クリスティーヌ・フェルベール氏は、アルザスのニーデルモルシュヴィルにある「メゾン・フェルベール」のシェフパティシエです。「コンフィチュールの妖精」とも称され、2018年にはフランスの「レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ」を受勲。日本に多くのファンがいます。
ボワット パッション

なんてかわいらしいボックス!手にした途端、私は笑顔になりました。
今年のテーマは「パッションフルーツ」。全てのボンボンにパッションフルーツを使用したコフレが新登場です。「どんな9種?」と想像しただけでワクワクしませんか?
味わえばさらに笑顔に。ナチュラルなパッションフルーツが一粒ごとに煌めきます。内容は、ヘーゼルナッツのプラリネ+パッションフルーツのコンフィ、レモン風味のマジパン+パッションフルーツガナッシュなど2層構造のボンボンが4種、パッションとカルダモン、バニラをあわせたガナッシュや、ホワイトガナッシュなど、味わうごとに、甘酸っぱいパッションがショコラ、スパイス、ナッツとマリアージュ。「パッションフルーツの九変化」と呼びたい華やかさです。
フレッシュなパッションフルーツからアトリエで手作りされたコンフィだからこその生き生きとした風味。元気をもらえる新作です。
ボワット レキュルリ ナチュール&ノワール&レ

「レキェルリ」をご存知ですか?
一見サブレのようですが、口にするとしっとり。「Leckerle(レキェルリ)」は、スイス・バーゼル地方生まれの伝統的なスパイスビスケットです。フェルベール氏によるレキェルリは、自家製のレモン、オレンジのコンフィを使用、はちみつやスパイスをブレンドして奥行きのある味わいに。
ミルクチョココーティング、ダークチョココーティング、コーティングのないものが3種、3個ずつ。日本でなかなか出会えないので、この機会に素材にこだわったフェルベールさんの「レキェルリ」を、味わってください。
<ダヴィド・カピィ>
続いて、ダヴィド・カピィの紹介です。カピィ氏は、2007年にパティスリーのM.O.F.を取得。ボルドー市内や郊外にショップや、サロン・ド・テがあります。

アソート フレーズ フランボワーズ

ダヴィド・カピィといえば、このショコラをイメージする方が多いかもしれません。
今年は、スペシャリテのイチゴに、新たにフランボワーズのショコラを加えたコフレが初登場します。
ころん、とかわいくフォトジェニックですが、実は味がポイント。まさにイチゴとフランボワーズです。きゅん、と甘酸っぱい美味しさ、そして赤いカラーはベリー由来で100%ナチュラルです。美しいパッケージにも注目しましょう。
タブレット コンフィチュール レ

ダヴィド・カピィ氏のボルドーのブティックで、一番人気のタブレットがこちら。
味はミルクジャムをイメージしてください。ホワイトチョコレートをゆっくりとオーブンで加熱することで、ミルクジャムのようなコクと凝縮した風味が生まれます。
ショコラファンなら、ヴァローナ社のブロンズチョコレート「ドゥルセ」を連想したかもしれませんが、実はカピィ氏は、ヴァローナ社に勤務していた時代に「ドゥルセ」開発者の一人でした。カピィ氏によるオリジナルタブレットに、ボルドーへ出かけなくても会えるチャンス。ぜひ味わってみましょう。
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ショコラコーディネーター 市川歩美
※画像は商談時のものです、実際の出展とは異なる場合がございます。予めご了承ください。
※価格は全て税込みです。