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フランク・ケストナー / イチゴが主役の魅惑のボンボン、めずらしいクエッチのタブレット
2021.01.5
私のまわりにも、とてもファンが多いです。「フランク・ケストナー」のショコラ。2003年、27歳という若さでM.O.Fショコラティエとなったフランク・ケストナー氏は、ロレーヌ地方のサルグミンにあるアトリエ兼ショップを拠点に、現在は、パリのリュクサンブール公園の近く(5区)と、ドイツのザールブリュッケンにもショップを構えています。

上の写真は、私がパリ5区にあるショップを訪れたときのもの。リュクサンブール公園のすぐそばにお店があります。
ショコラ アソート フレイズ

今年も、スペシャルなボンボンショコラアソートが登場します。新作「ショコラ アソート フレイズ」は、すべてにイチゴを使った、5つのクリエーション。
内容は、イチゴのパートドフリュイをバジル風味のガナッシュで上下サンドした3層のショコラ、イチゴのパートドフリュイをオレンジフラワーウォーターがしっかり香るマジパンでサンドした3層のインパクトあるショコラ、弾力あるイチゴのギモーブのミルクチョコレートコーティングにタスマニア産ペッパーをそえたショコラ。そして、イチゴのパートドフリュイにバラ風味のマジパンをあわせた華やかなショコラ、ドーム型のショコラは、イチゴのガナッシュにゆずのジュレをあわせた甘酸っぱいショコラ、です。
マジパン、ギモーブ、パートドフリュイを使って、イチゴをスターのように力強く表現。ボックスの裏に記された「発見」「味わい」「感動」の文字に、心踊ります。
タブレット クエッチ

正方形の美しいタブレットも、フランク・ケストナーの大人気アイテム。黄色のタブレットはベルガモット、青はブルーベリーなど、カラーと使われている素材のつながりもユニークです。
今年の新作は「タブレット クエッチ」。クエッチとはフランス語で「Quetsches」、ケストナー氏が拠点とする、ロレーヌ地方で秋に収穫されるスモモの一種。ちょうどこのタブレットのような色のフルーツです。
クエッチの自家製ジュレと粉砕したシナモンスティックが香るアーモンドプラリネが、2層に。ライスパフ入りで、サクッとした食感もあります。小さなボンボンショコラが16個連なったほどの食べ応えで、このバランスを何度も味わえるのがうれしい一枚です。
サブレ ノワゼット

ヘーゼルナッツの香り高い、スティック状のサブレです。同じサブレにミルクチョコレートコーティングが8本、ビターチョコレートコーティングが8本。ミルクもビターも、どちらも味わいたいショコラファンには、うれしい2種入り。
このサブレは、日本のサロン・デュ・ショコラのためにケストナー氏が開発してくれた新作。ヘーゼルナッツは良質なイタリアピエモンテ産で、ヘーゼルナッツパウダーを最適な方法でローストすることによって素材のポテンシャルを引き出しているそうです。計算されたチョコレートの分量やサブレのテクスチャーも感じられます。じっくり味わいましょう。
ほかにも、今年は、フランク・ケストナーから、ベルガモットのタブレット、マカロンなどの新作が色々と届きます。サロン・デュ・ショコラの開催日を、楽しみに待ちましょう。
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ショコラコーディネーター 市川歩美
※画像は商談時のものです、実際の出展とは異なる場合がございます。予めご了承ください。
※価格は全て税込みです。